「トランス脂肪酸」がアメリカでは使用禁止に!
アメリカ食品医薬品局(FDA)は2015年6月に、3年以内にトランス脂肪酸の全面使用禁止を発表しました。
トランス脂肪酸とは、植物油に水素添加をして、飽和脂肪酸に添加させた、自然界に無い人工的な油です。酸化もせず、虫も食べないことから、通称プラスチック油と呼ばれています。
人工的な油なので、安全性には開発当初から注意されており、日本を除く先進国では、使用規制や表示の義務付けをしておりました。アメリカは摂り過ぎによる、健康被害が認められ、ついに来年6月までに全面使用禁止を発表しました。
日本はびっくりすることに、全くフリーです。表示も規制もなにもない。
この情報さえマスコミでは一瞬報道されただけです。本来なら特番を組んで検証するようなことです。スポンサーが止めているのでしょう。
では、このトランス脂肪酸、何に使われているのでしょうか?
マーガリン3〜6%(以前は15%)、ショートニング5〜30%、ファストスプレッド2〜10%、生クリーム1〜2%、ファーストフードの揚げ物(フライヤーにショートニングを入れる)、何度も揚げ物をした油(水素化促進)などです。
マーガリンは植物性で健康的!というイメージでしたが、ここに来て危険な食品に変わりました。
ショートニングとはパンやケーキ、クッキーを作るときに入れるとサクッとした食感が簡単に出るので、ほとんどに入っています。
食品添加物なので、表示がありますから、裏のラベルで確認出来ます。
ただし、ウインドベーカリーの自分で取るセルフ販売やケーキ屋さんなど店員さんに取ってもらう方式のところは、食品添加物を表示しなくても良い法律になっているので、表示がありません。したがってここも使っているといってよいでしょう。またファミリーレストランなど外食産業もメニューに食品添加物の表示義務がありません。ここで使われているパンやケーキにもショートニングが使われています。
ファーストフードのフライドポテトはカラッとして美味しいですね。自宅でフライドポテトを作るとすぐにヘタっとしてしまうのに不思議です。
これはファーストフードのフライヤーにショートニングを入れているからです。これでカラッと揚がる。いつまでもピーンして美味しいのです。
外食やスーパーのお惣菜の揚げ物も危険です。古い油はトランス化します。どのくらいの鮮度の油か見えませんからね。
このように、加工食品や加工現場の目に見えないところでトランス脂肪酸が使われています。本当に怖いことですね。
今回アメリカの使用禁止は当然業務用、加工用も全て対象です。
皆さん、これからは、できるだけこれらの食品を減らしましょう!
出来たらパンは自分で焼く、揚げ物も自分で揚げる、マーガリンはバターに変える、出来ることから始めてください。
それにしても、学校給食にパンとマーガリン、牛乳が出ますが、本当に日本は大丈夫なのでしょうか?