皆さん、こんにちは!
NPO法人日本酵素栄養学協会 関西支部局の大滝(持田)蘭子です。
大寒波!
皆さまお元気でお過ごしですか?
年末に熱を出して寝込んでしまい、免疫の低下を感じていた私が今回行ったこと。
これを本日のブログの題材にいたします(o^^o)
前回の私のブログは『腸内環境と酵素の関係』についてでした。
今回のブログは、そこにも深い関わりがある
『ファスティング(断食)のスゴい効能』
についてです。
皆さんはファスティング(断食、以下ファスティング)をされたことはありますか?
私は年末に体調を崩し、2週間ほど寝込んでしまいました。自分でも驚くほど免疫の低下を感じ、これはなんとかせねば!と、このブログの原稿を書いている今、伊豆の『弘法の湯』という湯治場にファスティングをしにやってきています。
ファスティングって、フランスでは『メスを使わない外科手術』と呼ばれるほど様々な病気に効果があるのですよ。
なぜだか分かりますか?
ファスティングをすると、腸内環境が改善され、デトックスを促し、細胞がリセットされるからです。
南カリフォルニア大学の研究発表では、『高齢者でさえも、わずか3日間のファスティングで全免疫系が再生される』と言っています。
ファスティングの効果を左右する、ひとつだけ大切なことがあるとすれば、それは『気持ち』です。
自らが望んで行う程よい『空腹感』と不安にまみれて行う苦しい『飢餓感』は全くの別物です。
この記事を読み、ご自身でなるほど!と納得されて『やりたい!』と感じてから体験することをおすすめします。
では、何故ファスティングが効果的なのか紐解いていきましょう!
まず、おさらい。
私たちの身体を動かすエネルギーは『ブドウ糖(グルコース)』です。
これは普段食事の炭水化物から摂取していますよね。
最近は糖質を極限まで抑える糖質制限食なども流行っていますが、ほとんどの方は毎日食べる炭水化物からこのブドウ糖が作られています。
あとは何が身体の中に入ってくるかというと、タンパク質、脂質、そしてビタミンやミネラル、食物繊維、水分にフィトケミカルや食物酵素なんかが入ってきます。
しかし戦後食生活は欧米化などで大きく変わり、加熱食、精製品、食品添加物など人間にとっては栄養が少なく消化しにくいものに変わって来ました。
さらに放射能や排気ガス、海洋汚染のダブルパンチです。
困りますよね。
そんな毎日の食生活では、消化酵素がフル稼働!
食物酵素も入って来ないので、体内酵素は大半が消化に持っていかれ、代謝酵素が余らずに代謝ができなくなってしまいます。
代謝ってなに?
端的に言うと『消化以外の全ての生命活動』のことです。
朝起きる時ダルくないですか?食後眠くなりませんか?アレルギーありませんか?風邪引きやすくないですか?
これを全部引き受けてくれるのが代謝酵素です。
なので消化酵素を抑えて代謝に酵素を回してあげることは健康を維持する上でとても大切なことなのです。
はい!
ここまでが酵素のおさらいです。
ではここからはファスティングのお話。
この毒素は実はほとんどが【脂溶性】です。
水溶性のものはおしっことともに流れ出てくれるのですが、脂溶性はあぶらに溶けるので、脂肪に絡めとられながら体内に蓄積していき、この脂肪が分解しない限り体内から出て行くことはありません。
もともと身体にとって脂肪は予備のエネルギー。
何かあったときのためにせっせと溜め込まれます。脂肪を摂れば脂肪で溜まる。キャパオーバーの炭水化物も脂肪に変えられて溜まる。いつものエネルギーは毎日食べる炭水化物から。
なのでこの脂肪をエネルギーとして使うのは至難の技なのです。
そこで、ファスティングをすることでいったん食べ物(特に炭水化物)をストップし、身体に溜め込んだものをエネルギーとして使ってもらうようにするのです。(これは千島学説の赤血球と各種細胞や組織との間の可逆的分化説に通じるものがあります。)
いつも決まった時間にやってくる食べ物がやってこないと身体は焦ります。
前回食べた炭水化物から作ったグリコーゲンを肝臓から出してきてエネルギーを回し始めます。これはだいたい13時間ほどもちます。(筋肉にもグリコーゲンはあるのですが、こちらは専ら筋肉を動かすためだけに使われます。)
13時間後に糖がなくなると、今度はタンパク質から糖新生、脂肪からケトン体を作りだし身体を動かすエネルギーにします。
この時脂肪が分解されるのです。
そしてタンパク質と脂肪、リラックスしてファスティングに臨む方がより脂肪からエネルギーが作り出されるようなのです。
なので合宿スタイルにして、温泉などに浸かりながらゆっくりとファスティングを行うことはファスティングの効果を上げるうえでも大切なことなのです。さらに身体が温まることで身体のすみずみまで血液が行き届き、効果アップです。
少し長くなってしまいましたが、本日はここまで。
次回はファスティングの効果を上げるファスティング中に摂るべき酵素食、栄養素についてお話しいたします。
これからも楽しく美味しく健康に、酵素栄養学とともにお過ごしください!
最後までお読みくださりありがとうございました。
大滝(持田)蘭子