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2018.04.29

ファスティングの効果②  大滝(持田) 蘭子


皆さん、こんにちは!

NPO法人日本酵素栄養学協会 関西支部局の大滝(持田)蘭子です。

 

今回のメルマガは、前回のメルマガ『ファスティング(断食)のスゴい効能』の続き、ファスティングの効果を上げるファスティング中に摂るべき酵素食、栄養素についてのお話です!

 

ファスティング(断食、以下ファスティング)と聞くと、何も食べないイメージがありませんか?

修行僧など、自己精神の鍛練を目的とした場合にはそれが適用されるかもしれません。

実際、比叡山延暦寺の荒行では「千日回峰行」という1000日間をかけ4Kmを歩く修行の後、「堂入り」という断食の行を9日間行います。この行は何も食べない断食のみならず、断水・不眠・不臥(すごい!)という人間の生理的限界を超えた修行ですので、目的は精神の鍛練に他なりません。

ですが、私たちが行うファスティングは肉体を健やかに保ったり、病気などの不調を快方へと向かわせることが目的なので「限られた期間で最大のデトックス」をもたらすことが第一。

 

となると、デトックスを促す代謝酵素をどれだけ活性させるがポイント♪

 

代謝酵素を活性させるには、ビタミンやミネラル、金属イオンなどの補助因子というものが必要になってきます。コエンザイムQ10、って、聞いたことないですか?このコエンザイムQ10も補酵素の一つなのですよ。普段も酵素たっぷりの無農薬の生野菜、果物、醗酵食品をたっぷり食べています!ストレスもなし!毒素なんて溜まるヒマなし!という方以外、ほとんどの現代人はビタミン・ミネラル不足です。

 

 

そこでファスティング中には酵素ドリンクやフルーツ、野菜、醗酵食品を摂取して効果的なデトックスを促すのです。もちろん摂りすぎるとカロリーオーバーになりますから、どれだけの量をどのタイミングで摂るかが決められているわけです。  無題1

 

 

ファスティングの方法は様々で、良質な水をたっぷり飲むことに加え、酵素玄米だけを何日か食べる半断食、人参ジュース、フルーツ、酵素ドリンクなどで行う方法がありますが、酵素栄養学に基づいた酵素ファスティングでは「無農薬野菜のすりおろしに醗酵食品で作ったドレッシングと梅干し」で行います。

 

 

このやり方の利点は 

☆無農薬野菜(特にアブラナ科)を使用することでビタミン・ミネラル・フィトケミカルを補給

☆すり下ろすことで食物酵素を効果的に補給

☆醗酵食品を取り入れることで更にプロバイオティクス・プレバイオティクス・バイオジェニックスが腸内の善玉菌を活性

☆梅干しで抗酸化・クエン酸・塩分補給

 

などがありますが、とくにここで触れたいのは梅干しの凄いパワーについてです!

梅は日本が誇る醗酵食品の一つで、ミネラルが豊富に含まれています。私は学生の時にりんごだけで3日間過ごしたことがありますが、梅に含まれるカルシウムは実にリンゴの4倍、鉄は6倍、マグネシウムや亜鉛も梅の方が多いのです。また、食べたときに出る唾液の量もレモンの倍近くまであり、だ液アミラーゼを出させる効果の高い食品です。そして唾液にはアミラーゼのほかに、カタラーゼという酵素が含まれており、梅干しを食べることで私たちの体内で生じる活性酸素の毒性をおさえる働きも高くなるのです。

そして梅干しに含まれているクエン酸がクエン酸回路の働きを活発にし、疲労の原因となる乳酸の蓄積を防ぎ、体内のカルシウムの吸収率を上げてくれます。日頃カルシウム不足を感じている方は是非梅干しを食事に取り入れてみてください。お弁当にも梅干しを入れるのは梅干しに含まれているクエン酸やベンズアルデヒドに黄色ブドウ球菌や病原性大腸菌(O-157)、ピロリ菌などの微生物の繁殖をおさえる効果があるからで、胆汁の働きを活発にさせ腸炎ビブリオ菌という食中毒の原因になる菌をも殺してくれます。

最新の研究では梅干しに含まれるバリニンには脂肪燃焼効果があることがわかりました。さらに、α-グルコシダーゼという小腸で糖質を吸収する酵素を抑制することで糖尿病を予防する働きまでもあるというのです。

 

 

人間の正常な状態の体液は、Ph7.3~7.4位の弱アルカリ性です。戦後に普及した欧米食はほとんどが酸性食品。体液の酸性化を防ぐためにはアルカリ性食品で中和させなければなりません。梅干しはたった5gで牛肉100gを中和してくれます。梅はまさに「青いダイヤ」!  

無題2

 

野菜をすり下ろしたり、ドレッシングを作ったりという時間が無い中でファスティングを行われる際には是非この梅干しを活用ください。小さいし簡単に持ち運びもできて、便利!そして効果絶大!

 

なんだか最後は梅干しの回し者のようになってしまいましたが(笑)

こういった効果を実感しながら、是非皆さんの好みのやり方でデトックスを促していただければと思います。正解・不正解はありません。皆さんが「心地いい、効果があった」という感覚が大事なのです。毒素が溜まらない人なんていません。デトックスを行うときに「最短で最大の効果がある、自分なりのデトックスの方法を持つ」ことが大事です。その為には知識も大切!

 

次回はファスティングについての最終回。

ファスティングが体にもたらす様々な効果と好転反応(副反応)についてお伝えいたします。

 

これからも楽しく美味しく美しく健康に、酵素栄養学とともにお過ごしください!

最後までお読みくださりありがとうございました。

大滝(持田)蘭子

 

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