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2017.09.30

電磁波と活性酸素    矢澤 淳良


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原発事故後、福島でイノシシの数が爆発的に増加しており、農作物などを荒らすなどの被害が深刻になっています。 上の写真

チェルノブイリに生息する野生動物の数は、事故以前よりも多いといわれています。
約30年間にわたって動物たちは立入禁止区域内で元気に生き続けています。 下の写真

 

電離放射線

 

電磁波は、原子や分子の電子を弾き飛ばして分離させることのできる程の強いエネルギーを持った電離放射線と分離させることのできない非電離放射線に分けられます。

γ線、X線、紫外線の一部などが電離放射線で、身体に照射されますと細胞核のDNAを直接傷害することもありますし、水分子の電子を弾き飛ばして活性酸素を発生させたりもます。それ以外の電磁波は、非電離放射線です。

可視光線、赤外線、マイクロ波、電波などの電磁波が身体に吸収された場合でも、活性酸素が生成されることはありません。

 

電磁波と電磁界

 

家庭に電気を供給する発電所、送電線などの電力施設から発生する50ヘルツの電磁波は、周波数が極めて低くまた波長が6000キロメートルにも及びエネルギーも無視できる程度です。
従って,波としての性質を考慮する必要がなく、他の電磁波とは性質が大きく異なるため区別して電磁界と呼ばれます。

生活環境に存在する極超長波の「電磁界」とは、電圧がかかっている物の周辺に発生します「電界」と磁石の周りや、電流が流れている物の周りに発生します「磁界」を合わせて言ったものです。

「電界」と「磁界」はそれぞれ性質が異なり、一般に、電界の強さは周囲に建物や木、金属などの導電体があると弱まりますが、磁界の強さはほとんど変わりません。しかし「電界」も「磁界」もその発生源から離れると、急激に減衰する性質があります。

下の図でお分かりになると思いますが、電線に電圧も電流もなければ、電磁界は発生しません。(図の左の例)

コンセントが差し込まれると、電線には電圧がかかり、「電界」が発生します。(図の中)

スイッチが入ると、電線には電流が流れ、「磁界」も発生します。(図の右の例)

 

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電界の単位

電界の強さ(電界強度)を表すときはキロボルト/メートル(kV/m)またはボルト/センチメートル(V/cm)という単位を用います。
両者は次のように換算できます。

1キロボルト/メートル(kV/m) = 10ボルト/センチメートル(V/cm)

電界の強さ

私たちの身の周りの電界の強さは次のとおりです。

静電気:5~20kV/m 雷雲の下の地表面近く:3~20kV/m 送電線の下地表上1mの高さ:3kV/m以下(一般地)

 

 

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磁界のレベル

私たちの身の周りの磁界の強さは次のとおりです。 地磁気:30~50μT 程度 家庭電化製品:0.1~20μT 程度(20μT は電気掃除機で、30cmの距離で測定した値) 送電線下地表上1mの高さ:~20μT 程度

 

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電磁波障害を予防する酵素

 

電磁波過敏症という病態が話題になっていますが、様々な疫学調査においても極超低周波の送電線や電気製品、テレビやラジオ、携帯電話等の電波、あるいは電子レンジのマイクロ波などが健康に悪影響を与える証拠は確認されておりません。

心配や不安が増幅された場合、副腎皮質からストレスホルモンのコルチゾールが多量に分泌され、
活性酸素発生や副腎疲労を招き身体組織・器官に不具合が生じる可能性があります。副腎は各種ホルモンを分泌する重要な内分泌器官であり、疲弊しますと内分泌系が乱れ身体の恒常性が維持できなくなって様々な原因不明の不定愁訴が多発する可能性があると考えられます。

恒常性は、内分泌系、神経系、免疫系のバランスで維持されますので、不適切な食習慣や生活習慣或いは無用な心配や不安は体調不良の原因になります。

体調不良が電磁波の影響ではないかと疑念を抱かれた場合は、知識の情報源をもう一度吟味し直してください。
科学的裏付けが公正中立な機関や科学者の発信したものであり、大多数の専門家によって裏付けられたものであれば納得できると思います。

人は60~100兆個の細胞で構成されており、細胞は細胞小器官、細胞小器官は多くの化学分子の集まりで、1つの細胞内で毎秒数万件の化学反応が遂行されていると言われます。実は、代謝酵素が化学反応の主役なのです。

細胞小器官を構成している化学分子や1個の細胞内に約80億個あるといわれるたんぱく質分子が正常ならば、細胞、組織、器官は正常に機能します。

代謝酵素が十分に機能を発揮するための栄養素は、プラントベース・ホールフード・ローフードの酵素食を続けることで確保できるのです。

個人差は、意外に大きい場合があります。大多数の人にとって問題のない電磁波であっても、ある人だけに対して健康障害の原因になる可能性は否定できません。その場合は、当該電子機器の使用を中止すると良いでしょう。

 

 

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