NPO法人 日本酵素栄養学協会(Japan Enzyme Nutrition Institute:JENI)の矢澤です。
収穫の秋です。我が家の自然栽培家庭菜園で栽培しています里芋とサツマイモも、順調に成長しています。
自然栽培とは、不耕起、無肥料、無除草、無農薬で作物を栽培する方法です。光合成が順調に行われるように多少の手助けはしますが、写真のように見事に成長し、豊富な栄養素を蓄積してくれます。
「独立栄養生物」という言葉、聞いたことがありますか?ご存知の方は少ないかもしれませんね。
その代表的な生物は、植物です。大地に根を張っているために動き回ることのできない植物は、生きるために必要な栄養素を全て独自に生産しなければなりません。その材料は地中の水分やミネラル類、太陽光、空気中の酸素や窒素などです。
人間をはじめとする動物類や昆虫類は、生きるために必要であっても体内で生産できない栄養素があります。しかし植物とは異なり、動き回って他の生物を捕食することにより栄養素を補給しています。そのため動物類や昆虫類は、「従属栄養生物」と呼ばれています。
ファスティングは、消化器の休息、体に蓄積されている余剰脂肪の除去、体内毒素の排除に効果を発揮します。すなわちファスティングは、健康の維持と病気直しの根幹であると考えられます。
ファスティング中も多くの代謝酵素が働いているのですが、代謝酵素が働くときには補助因子として、水溶性ビタミン類やミネラルが必要です。
酵素を含む生野菜や果物は、摂取して人の体内に入りますと、それぞれが保持しています食物酵素で自己消化してくれますので、人体は消化酵素を分泌する必要がなくなります。従って、体内で生産する酵素はその全てを代謝酵素として使用することができるわけです。
また、多くの代謝酵素は働くときに補酵素として動物の肉類に多く含まれている水溶性のビタミンB類を必要としますが、実は常在細菌と呼ばれています人の腸内に生息している細菌類がそれらを産生してくれています。その餌になっているのが、野菜や果物に含まれている食物繊維なのです。
生野菜や果物も多細胞生物で、多くの細胞が集まって構成しています。ということは、植物にもたんぱく質は十分に含まれています。
動物性たんぱく質には、血液を酸性に傾かせる性質があります。
独立栄養生物である植物は、光合成のために太陽のエネルギーを必要としますので紫外線を浴び、必然的に活性酸素が多く発生してしまいます。それを中和するために植物は、必ず抗酸化物質であるファイトケミカルを産生しています。これが、動物性たんぱく質との大きな違いです。
以上のような理由で、食物酵素を多く含む野菜や果物を使用するジェニー(JENI)式酵素ファスティングは極めて合理的で安全な方法であると考えています。
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